人工尿道括約筋は、男性の腹圧性尿失禁(尿道機能が障害され、膀胱から尿が漏れ出る状態)に対する効果の高い手術治療です。
手術を受けられる患者さんの大半は、前立腺全摘除術(前立腺がんに対する手術)のあと1年以上経過しても重度の腹圧性尿失禁を患っています。その他、前立腺肥大症の手術、外傷、神経疾患などが原因の場合もあります。膀胱容量(膀胱が尿をためられる大きさ)が十分であれば、人工尿道括約筋により尿失禁は大きく軽減し日常生活が快適になります。
AMS800® 人工尿道括約筋 ボストン・サイエンティフィックHPより転載
https://www.bostonscientific.com/jp-JP/products/ArtificialUrinarySphincter/AMS800.html
当科での人工尿道括約筋植込・置換術の実績(2021年12月28日現在)
植込術 | 置換術 | |
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2012年 | 2例 | 0例 |
2013年 | 1例 | 0例 |
2014年 | 4例 | 0例 |
2015年 | 11例 | 0例 |
2016年 | 14例 | 1例 |
2017年 | 4例 | 0例 |
2018年 | 10例 | 1例 |
2019年 | 10例 | 1例 |
2020年 | 13例 | 2例 |
2021年 | 8例 | 0例 |